ファミリーキャンプに必要な物を、すべてリストアップしました。
親子キャンプの引率のべ約1000名の経験から、各項目ごとに、詳しく解説します。
印刷できるチェックリスト
※テントなしは、テントをキャンプ場でレンタルするか、コテージ等に宿泊する場合を想定
設営用品
ペグ
市販テント・タープに付属のペグは、芝生など柔らかい地面への打ち込みであれば問題ないですが、砂利など固い地面への打ち込みが困難なケースが大半です。
重く、ちょっと値段はしますが、鋳鉄製の長めのペグを購入しておくと、場所を選ばず設営できます。
ハンマー
ペグと同じく、テント・タープに付属のハンマーは、プラスティック製で、打ち込みの力に難があります。
スチール製のヘッドのハンマーがあると、どんなキャンプ場でも安心です。
寝室スペース
テント
グランドシート
テントの下に敷くシートです。
テントの床部分を保護したり、汚れから守ったりする役割があります。テントのサイズに合ったものを購入します。
ただし、必須であるわけではありません。
テントインナーシート
テントの床に敷くシートです。
マット
寝袋・スリーピングバッグ・シュラフ
参考:パパ&ママのための寝袋・スリーピングバッグ・シュラフの選び方 完全ガイド
枕
荷物になるため必須ではありませんが、寝心地を整えるために効果的です。
自宅で普段から使っている枕を持ち込むと、環境が変わって過敏になりやすい子どもでも、寝つきが良くなるケースがありますので、検討してください。
夏以外は就寝時の防寒アイテム
参考:寒くて眠れない!?春・初夏・秋キャンプの防寒対策 徹底解説
リビングスペース
タープ
アウトドア用テーブル
家族キャンプの場合、主な使い道は、食卓です。
地面にシートを敷いて、ピクニック風で食事をしてもいいですが、子どもがこぼしたり、蹴飛ばしたり、というリスクを考えると、早めの入手がおすすめです。
後述するキッチンテーブルを購入するまでは、炊事用の台にもなります。
3〜4人家族で、横幅120cmほどはあると使い勝手がいいでしょう。
子どもがテーブルにつきやすいように、ロースタイル(脚の長さ40〜50cm前後)がおすすめです。
アウトドア用チェア
ロースタイルのテーブルであれば、地面にシートを敷いて、直に座っても問題はありません。
チェアを購入する場合は、座面の高さで決めます。
子どもでも座りやすいように、ロースタイル(座面の高さ30cm前後)がおすすめです。焚き火用のチェアとしても向きます。
なお、チェアはキャンプでの寛ぎを決める、重要なアイテムですので、お金の掛けどころ、とも言えます。
大型でリクライニング機能の豊富なチェアや、超軽量で座り心地のよいHelinox製チェアのような、ハイエンドアイテムもあります。
キッチンスペース
クーラーボックス
クーラーボックスは、キャンプで自炊するなら、生命線とも言える、重要アイテムです。
軽量なソフトタイプのものと、保冷力の高いハードタイプのものがありますが、2泊以上、あるいは1泊でも初夏〜秋にかけてキャンプをするなら、ハードタイプが必須です。
保冷剤
クーラーボックス内を冷たく保つための、保冷剤です。
コンビニや、一部キャンプ場では、氷を購入できますが、コストパフォーマンスはよくありません。
近年の保冷剤は、凍結までの時間を短縮できるものや、- 16℃にもなる高性能品が出ています。
火気類
かまどで火を焚いて調理するのもいいですが、屋外用のガスコンロがあると、こんだての幅が大きく広がります。
代表的なものは、コールマンやSOTOのツーバーナーです。
なお、卓上コンロは、屋外使用厳禁な製品が多いので、注意してください。
食材
調味料
こんだてに応じて、必要な物を用意します。
自宅の調味料を持ち込んでも、まったく問題ありません。
調味料専用の入れ物を用意すると、整理整頓が楽です。
調理用具
鍋、フライパン、炊飯用鍋など。
自宅のものを持ち込んでもいいですが、コンパクトに収納できるクッカーセットがあると便利です。
なお、炊飯は、昔は飯盒(はんごう)が使用されていましたが、現在は、鍋に専用の加工が施された、ライスクッカーを使用します。
以下記事で、ライスクッカーを使用したご飯の炊き方を解説しています。
参考:ルーを使わないハヤシライス|洗い物が楽&子どもに大人気!キャンプメニュー
やかん
コーヒーや紅茶をいれるのはもちろん、カップラーメンを食べるときなど、手軽にお湯を沸かせると便利です。
鍋で沸かしてもいいのですが、荷物に余裕があれば、やかんを用意するのがおすすめです。
なお、ステンレス製で直火に掛けられるやかんだと、焚き火に吊したり、炭火に掛けられたり、使い道が広がります。
調理小物
包丁、まな板、お玉、菜箸、ピーラーなど。
アルミホイル、サランラップなども重宝します。
こちらも、自宅のものを持ち込んで構いません。
食器
カレーが盛れる深皿、汁物を入れられるお椀、コップがあれば、大抵の状況に対応できます。
メラミン製、ホーロー製、プラスチック製など、軽くて割れにくい素材の食器が安心です。
加えて、大きめのお皿があると、重宝します。アルミ製の簡易容器でも代用できます。
カトラリー
お箸、スプーン、フォークなど。
使い捨てはなるべく避けるほうが無難です。
キャンプ場では、ゴミ収集サービスを実施していないところが多くあり、その場合は持ち帰りになるためです。
洗い物用品
キャンプ場の洗い場には、洗剤とスポンジが常備されているところと、そうでないところがあります。
基本的には持ち込んでおいたほうがいいでしょう。
また、ハンギングドライネットがあると、洗い終わった食器類を乾かすのに便利です。
ゴミ・お掃除用品
ごみ袋や、ふきん、雑巾は用意しておきましょう。
ごみ袋を設置してゴミ箱にできる、簡易式ダストスタンドがあると、キャンプサイトが乱雑になりません。
麦茶など
飲み物も購入しておきましょう。
なお、料理用にミネラルウォーターを持ち込む方もいますが、キャンプ場の水道水は大半が飲用です。
ドリップコーヒーセット&珈琲豆
コーヒーが好きなら、ミル引きドリップコーヒーに挑戦してみるのも、おすすめです。
野外で飲むコーヒーは最高です。
参考:キャンプでミル挽きドリップコーヒーを飲む贅沢!おすすめアイテムまとめ
お酒
アウトドアは、お酒を美味しくする要素がいっぱい。
せっかくなので、とっておきのお酒を持ち込みましょう。
参考:年間30泊以上のキャンプ達人が教える「とっておきのお酒」厳選7つ
キッチンテーブル
通常のアウトドア用テーブルでも調理はできますが、キッチン専用のテーブルがあると、キッチン用品をまとめて置いておけるため、とても便利です。
ツーバーナースタンド機能もあり、一箇所で炊事を完結させられます。
必須ではありませんが、早めに購入すると、キャンプクッキングの気分が盛り上がると思います。
ウォータージャグ
キャンプ場によっては、キャンプサイトから水場が遠いケースがあります。
いちいち往復するのが大変な場合、ウォータージャグがあると便利です。
照明用品
キャンプ場における夜間照明は、全般に控えめなため、照明器具が必要になります。
手元のあかり
夜間、テント内で荷物を整理したり、トイレに行くときなど用の、ヘッドライトや懐中電灯です。スマホのLED照明でも代用できます。
コールマンのクアッドマルチパネルランタンは、大型の照明としても使えるほか、4つのパネルに分離でき、それぞれ手元のあかりにもできる、アイデア商品です。
キャンプサイトの照明
テントの外も、照明を用意する必要があります。
広範囲に照らす必要があるため、ヘッドライトや懐中電灯では不充分です。
専用のLEDランタンがありますので、これを入手しましょう。
燃料式ランタン
キャンプサイトを広範に照らす用の照明は、できればLEDではなく、燃料式のランタンがおすすめです。
光量が桁違いであるほか、柔らかみのある灯りで、キャンプの雰囲気が段違いに高まります。
取り扱いは難しくはないですが、手間が掛かるため、キャンプに慣れてきたらになりますが、ぜひ入手しましょう。
燃料
炭
BBQは、炭火を起こし、食材をカットするだけの、お手軽メニューです。
紹介している「炭魂 大黒オガ備長炭」は、煙が少なく高火力で、燃焼が3時間は持続する優れもの。
ただし着火がしにくいため、下記チャコールスターターが必須です。
チャコールスターター
絶対に失敗しない炭への着火方法はこちら
ガスカートリッジ
ガス式のツーバーナーや、燃料式ランタンに使用します。
ホワイトガソリン
ホワイトガソリン式のツーバーナーや、燃料式ランタンに使用します。
焚き火台
近年、直火禁止のキャンプ場が増えているため、焚き火が絶対にしたいなら、入手必須と言っていいアイテムです。
ピンキリありますが、BBQコンロとしても使用できる焚き火台であれば、使い道が広がり、荷物の削減にもなるため、おすすめです。
その他小物
焚き火や、チャコールスターターで炭火をおこすなら、着火剤を用意しておきましょう。
軍手や火バサミもあると重宝します。
新聞紙も、着火剤のかわりになったり、サツマイモを包んで(アルミホイルで覆い)焼きイモにしたりと、なにかと使い道があります。
着替え、装備ほか
レインウェア
晴れ予報でも、にわか雨はあり得るため、キャンプにおける最重要アイテムといって過言ではありません。
防水透湿素材のレインウェアさえあれば、安心できるどころか、子どもは雨中でもお構いなしに遊びます。
参考:雨のキャンプを劇的に楽しくするレインウェアの選び方 完全解説!ビニールの雨ガッパはNG
長靴
荷物になるので、持ち込むかの判断は難しいですが、靴は濡れると乾くまで時間が掛かるので、天候が不安定な場合は持って行きましょう。
夏場で、サンダルで問題ない気温であれば、不要という考え方もできます。
着替え、防寒着
「着替えがないんだから汚さないで!」と叱らないで済むよう、多めを意識します。
現地の気温を調べ、防寒着も必要に応じて用意しましょう。
考え方はこちら
お風呂セット
自然豊かなキャンプ場の周辺には、温泉があることが多いので、お風呂セットを用意しましょう。
ボディーソープ、シャンプー、リンス、手ぬぐい、バスタオル、タオルなど。
物干し用具
夏場を中心に、暑い季節は、洗濯をしても数時間で乾きます。
物干しロープ、洗濯ばさみ、旅行用の簡易ハンガーなどがあると、子どもが服を汚しても、洗って再利用できるため、荷物の削減ができます。
使ったバスタオル、タオルなどを乾かすのにも重宝します。
保険証
怪我や、急病の可能性は常にあります。
緊急で受診する可能性を考えて、保険証を持っていると困りません。
また、国内旅行傷害保険等に加入しておくのもおすすめです。
常備薬など
ちょっと擦りむいたり、ぶつけたり、虫に刺されたり、火傷をしたり、包丁等で手を切ったり、いつ何が起きるかわかりません。
救急箱を用意しておくほうが無難です。