子どもと一緒に、はじめての家族キャンプ。何を作って食べるか、キャンプ料理の献立には迷いますよね。
そこで、調理や片付けが簡単・お手軽で、効率の良い、2泊3日のメニューの考え方、アイデアを、年間200〜300人の家族をアウトドアに連れ出す「はじめての親子キャンプ教室」インストラクターが徹底解説します。
子連れキャンプ2泊3日の献立・メニューの一例
※初日・午前チェックイン、最終日・お昼までにチェックアウトの場合
1日目
昼食:お弁当・外食など
夕食:ルーを使わないハヤシライス、季節野菜のドライカレー、ベイクドポテトベーコン
2日目
昼食:パスタ、チーズときゅうりのキューブサラダ
夕食:BBQ(バーベキュー)、ローストビーフ
3日目
朝食:おにぎり(焼きおにぎり)、お味噌汁
1日目(初日)の献立の考え方
昼食は自炊しない
多くのキャンプ場では、前日からのキャンパーがチェックアウトしてから入れ替えるため、チェックインは、正午前後に設定されています。
仮に、午前中にチェックインできたとしても、テントやタープの設営があります。ゆっくりキャンプ料理をしている余裕がないケースがほとんどです。
昼食は、お弁当を買ってくるか、地元の味覚を味わえる飲食店を楽しむのがおすすめです。
市販のカレールーはキャンプに向かない!
夕食は、キャンプの定番の、カレー&ハヤシ作りをしましょう。
ただし、ここで要注意!
実は、市販のルーを使うと「洗い物がものすごく大変」という、致命的なデメリットがあります。
お湯の出ないケースが多い、キャンプ場の水場で、冷えて固まったカレーやハヤシを、きれいに洗い落とすのは、とても手間の掛かる作業です。
同時に、子どもが食べられる味で作ってしまうと、大人が満足できないケースもあります。
そこでお勧めなのが、まず、子ども向けのメニュー「ルーを使わないハヤシライス」。
なぜなら、ケチャップとソースがベースの、洋食の王道の味で、子どもにとても人気だからです。
同時に、調理も簡単で、子どもと一緒に作れる、お手軽キャンプ料理でもあります。
また、大人用には、スパイシーで食欲をそそる、「季節野菜のドライカレー」。
これは、ダッチオーブンでなにか料理がしたい!という方には、とてもおすすめ。もちろん、フライパンでも調理はできます。
ハヤシやカレーは一種類でいい、という場合は、かわりにベイクドポテトベーコンもおすすめ。
なぜなら、いつも子どもが先を争うように食べる、超人気メニューだからです。
また、味付けがしっかりしているので、ビールのおつまみにも最高です。
2日目の献立の考え方
朝食は前夜のカレー&ハヤシを活かしてホットサンド
朝ごはんは、手軽に済ませたいところ。そこで、キャンプの朝食の定番メニューであるホットサンド。子連れ家族キャンプでも、とてもおすすめです。
子どもに自分で好きな具材を挟ませ、自分で焼いてもらうと、よく食べてくれます。
また、前夜に作りすぎた、カレーやハヤシも活用できます。シュレッドチーズと一緒に挟むと、とても美味しいホットサンドになります。
大人は、珈琲豆をひいて、ドリップコーヒーを楽しむのもいいですね。
また、子ども向けには、コーンスープが人気です。
粉のインスタントでもOK。ですが、キャンベルのコーンポタージュで、ちょっと贅沢をするのもおすすめです。
昼食は……手抜きも全然アリ!
3食を全部、自炊していると、一日中料理をしているような感じになってしまいます。
そこで、無理に自炊せず、初日の昼食同様に、地元の味覚を飲食店で楽しむのも、一つの選択肢です。
自炊をする場合は、思い切って手を抜きましょう。
たとえカップラーメンだとしても、外で食べると格別。子供あまり食べさせたくない方もいらっしゃるでしょうが、たまにはオススメですよ。
昼食おすすめの献立!時短パスタメニュー
さて、カップラーメンの紹介で終わっては物足りません。麺類の中でものびにくい、パスタの時短メニューを紹介します。
(子どもには焼きそばも人気ですが、炒めるのに、大きめのフライパンか、鉄板が必要で、キャンプでは意外と大変です)
パスタソースはお好みのレトルトを使います。
ただレトルトと言ってもピンキリ。クオリティの高い(=値段も相応)ものを選べば、かなり美味しいランチになります。
※子どもにいつも人気のパスタソースはこちら
レトルトのみだと、素っ気ないので、ウインナーだったり、ズッキーニだったり、スイートコーンだったり、手軽な具材を追加する工夫をすると、満足度が高くなります。
また、付け合わせに、「切って混ぜるだけ」で簡単な、チーズときゅうりのキューブサラダなどもおすすめです。
夕食はがっつりBBQ!
キャンプのもう一つの定番、BBQ(バーベキュー)。
なぜなら、炭火さえおこせれば、あとは焼くだけの簡単調理だからです。
炭への着火に手間取るかも、と心配ですか?
そういうときは、数千円で購入できるチャコールスターターで失敗なく着火できます。ぜひ以下記事をチェックしてください。
BBQのおすすめメニュー
- 地元産のお肉&野菜
……土地の味覚を楽しもう - ウインナー
……子どもは焼肉を食べたがらないケースが多いので、子ども用に必ず用意 - フランスパンなど
……炭火であぶるとカリカリ!炊飯は手間なので、パンがおすすめ - カマンベールチーズフォンデュ
……市販のカマンベールをアルミホイルで包んで網に乗せると、トロトロに。炭火であぶったパンにつけて食べよう - 冷凍えだまめ
……炭に着火する前に、子どもがお腹を空かせてしまったときに、とても便利。保冷剤代わりにも - スモア
……マシュマロを炭火であぶって、板チョコと一緒に、グラハムクラッカーで挟む。かわりにブルボン「アルフォート」が便利で美味しく、おすすめ
また、炭火は、ローストビーフを失敗せずに作りやすいので、BBQのついでに調理して、夜のワインの肴にするのがおすすめです。
3日目(最終日)の献立の考え方
余った食材を、朝食で片付ける
撤収する日の朝は、あまった食材・料理を片付けてしまいたいですよね。そこで、応用の利きやすい、おにぎり+お味噌汁の組み合わせがベスト。
そこで、あまった食材で、なにかおかずを作りましょう。
なお、炭火を使う余裕があれば、焼きにおにぎりに挑戦してみるのが断然おすすめ。
遠赤外線でカリカリになった焼きおにぎりは、自宅ではちょっと味わえないご馳走です。
おにぎり、焼きおにぎりなら、食べきれなかったとしても、ラップ等に包んでおけます。
帰りの車中や、電車内で、おやつや昼食として食べられますよね。家族キャンプでは一石二鳥で、最終日の食事として、とても機能的です。