子どもと一緒のキャンプでのチェア・テーブルの選び方を解説。
チェア(椅子)・テーブル(机)が高すぎると、子どもにとって不便であったり、ときには転倒などトラブルの原因になったりする場合があります。
0歳からの子どもを連れた親子約1,000名を引率してきた経験から、ファミリーキャンプにおすすめの、「グラウンドスタイル」「ロースタイル」のおすすめファニチャー7つも紹介します。
チェア・テーブルの選び方。家族キャンプでのリビングスペースをどうする?
キャンプでは、就寝するテント以外に、リビングスペースを用意するのが一般的です。食事をしたり、自然を感じながらのんびり寛いだりするために、チェアやテーブルが必要になります。
チェアやテーブルには、様々な種類があり、好みのスタイルに応じてギアを揃えることができます。
ただし、子どもが乳幼児から小学校低学年くらいまでの間は、チェアの座面の高さや、テーブルの高さに注意が必要です。
座面の高いチェアは転倒事故のもと!
チェアは、座面が高いと、大人は座ったり、立ったりの動作が楽です。しかし子どもにとっては、よじ登らなければならないケースもあり、大変です。
そればかりか、座っていて足が地面に届かないので不安定。ブラブラ遊んでいて、転倒する危険もあります。
高すぎるテーブルはお皿をひっくり返すトラブルも
テーブルは、チェアの座面の高さに合わせるのが基本です。
子連れキャンプの場合は、子どもがしっかり見下ろせるくらい低いテーブルがおすすめ。
なぜなら、テーブルの上が見えないと、何があるのか気になって手を伸ばしてしまうから。お皿やお椀をひっくり返したり、テーブルごと倒してしまったり、というトラブルが起きます。
もし、熱々のスープやお味噌汁、燃料式ランタンなど火器類が乗っていたら、大惨事になりかねません。
チェア座面30cm以下が目安!
具体的には、チェアの座面は、子どもと目線を合わせやすい30cm以下がおすすめです。
ファミリーキャンプにはロースタイルが向いています。
座り心地、軽さ、コンパクトさ、耐久性が高いレベルで揃っている、ロースタイルチェアの代表格が、コールマンの「コンパクトフォールディングチェア」です。
座面の高さは約28cm。
焚き火の前で火の番をするのにもぴったりです。
収納時は、ほぼ正方形の板状になり(厚さ約8.5cm)、重ねて収納したり、車に積載しやすい長所もあります。
ロゴスのあぐらチェアは、座面の高さ約20cm。
ロースタイルの中でも、最も低いタイプのチェアと言えます。
座面が広く余裕のある作りで、靴を脱いでしまえば、あぐらすらかけてしまう、リラックスチェア。
いったん座ったら、もう立ちたくなくなってしまうのは、長所でもあり、短所でもあるかもしれませんね。
また、座面の高さを、自在に変更できる、機能性の高いチェアも存在します。
コールマンの「コンフォートマスター 3ウェイキャンバスデッキチェア」は、座面高31cm、40cm、48cmの3段階で調整可能です。
テーブルは軽くて頑丈なものを!
テーブルは、チェアに合った高さであることは必須。さらに、子どもが寄りかかったり、体重を掛けても安心なように、頑丈なものを選びたいところ。
ただし、たとえば頑丈でも、極端に重いものはキャンプには向きません。軽くて取り回しが楽であれば最高です。
(軽量で安価なキャンプ用具もたくさん販売されていますが、耐久性に難がある場合がほとんどですので、ご注意ください)
このような難しい条件を満たす、数少ないテーブルが、「コンフォートマスターバタフライテーブル / 120」です。
質感もとても良く、見た目からは想像できないほど軽量で、真っ先におすすめします。
なお、「コンフォートマスターバタフライテーブル / 120」は、高さ44cm、60cm、70cmの三段階で調整可能です。
高さ44cmならば、座面30cmのチェアとベストマッチします。
地面に直に座るグランドスタイルもおすすめ
子どもが乳幼児のうちは、チェアを使わず、地面にシートを敷いて直に座る、グラウンドスタイルもおすすめです。
地面に直にシート敷く際には、夜つゆや、雨天時に備えて、防水対策が必要です。
防水性があって肌触りのよいシートも存在しますが、防水能力が十分でなかったり、耐久性に難があったり(地面の石や枝などで穴が空いてしまう)するケースがほとんどなので、専用の防水シートを使用するのが安心です。
中でも随一のアイテムが、コールマンの「リビングフロアシート」です。
十分な広さがあり、防水性・耐久性も文句ありません。
「リビングフロアシート」の防水シートは、それだけではビニールの上に座るようなもの。そこで、その上に、肌触りのよい好みのシートを敷きます。
フリース地のもの、ラグのような布地のもの、汚れても安心なPVC素材のもの、と様々にありますので、探してみてください。
アウトドア用のレジャーシートや、テントインナーシートなど、サイズさえあえば、何でも活用できます。