キャンプやBBQ(バーベキュー)で、いつも苦労する、炭への着火。
ですが、チャコールスターター(炭火おこし器)を使えば、100%失敗せず、何の苦労もなく着火できます。
ママ(女性)はもちろん、子どもでも、誰にでも可能です。
炭への着火は、焚き火より難しい
着火剤を使って、必死にうちわであおいだり、ガスバーナーを使ったり。キャンプ場やバーベキュー場で苦労している人をよく見かけます。
なぜなら、ブロック状に積み上げた炭は、隙間に空気が入りにくくなるから。燃焼がなかなか進まず、広がって行きません。
一方で、焚き火であれば、薪を立体的に組み上げるのは簡単です。特に市販の薪は、よく乾燥しているのもあり、燃やすのは難しくありません。
実は、炭への着火は、焚き火の何倍も難しいのです。
チャコールスターターで100%成功
炭の着火を劇的に簡単にしてくれるのが、チャコールスターター(炭火おこし器)です。
たとえば、ユニフレーム、コールマン、キャプテンスタッグなどが販売しています。大半は¥3,000程度で購入できます。
我が家では、炭の火起こしは、9歳の娘の仕事。
まず、チャコールスターターに、炭を詰めます。
次に、火を着けた着火剤の上に、置きます。
着火剤は、数分で消えてしまいます。しかし炭の底部はすでに着火しており、自然に火が回ります。
焚き火の燃えさしの上に、直置きでも構いません。
あとはなにもせずとも、赤々とした炭火が、勝手にできあがります。うちわであおぐ必要すら、一切ありません。
煙突効果を利用した、アウトドアらしいアイテム
チャコールスターターは、シンプルな構造です。それでも、ごくごく簡単に炭に火が着くのは、煙突効果という自然現象によります。
まず、筒状の容器の内側が高温な場合、圧力差から、外の低温の空気を、内に引き入れます。
チャコールスターの下部に、細かな穴が空いているのは、このため。燃焼のための酸素を、下部から取り入れる、効率のよい空気の流れが生まれます。
また高温の空気は、当然、上に抜けようとします。じわじわと燃焼が上に広がって進んでいくというわけです。
スタートに着火剤を使うとはいえ、基本的には自然現象を利用した仕組み。
ガスバーナーを使うと、なにかアウトドアでインチキをしたような気分になる方もいるかもしれません。でも、煙突効果を活かすチャコールスターターは、とてもアウトドアらしいアイテムだと感じます。
チャコールスターターで失敗する場合は?
私はキャンプ年間30泊の生活をしています。もう何百回とチャコールスターターで、炭に火を着けています。
今までに、火着に失敗したケースは、2パターンあります。
- 炭がひどく湿っていた
- 着火剤が低品質すぎた
どちらも、炭への最初の着火ができなかったという失敗です。
いったん、少しでも火が着いてしまえば、煙突効果で燃焼が広がっていきます。
もし心配なら、着火剤が燃え尽きた段階で一度確認しましょう。炭のお尻に火が着いて赤くなっていれば大丈夫です。
おすすめ着火剤
着火剤は、きちんと燃えてくれるものであれば、どんなものでもかまいません。
私は、キャプテンスタッグの ファイアブロックをよく購入しています。価格と使い勝手(必要な分だけ割って使用できる)のバランスが良いためです。
チャコールスターターでの炭への着火の場合、3〜4片あれば充分。今まで失敗した経験がありません。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ファイアブロック着火剤9片入 5個組【Amazon.co.jp限定】 M-873
マッチ式でライター等不要という便利な着火剤も登場しています。
炭に火が着くまでの時間
通常の木炭:20〜30分
ホームセンターなどで安く販売されている木炭は、着火しやすい反面、早く燃え尽きるのが特徴。
短時間・少人数でのバーベキューは、こちらのほうが、火の後処理に困らず、使い勝手がよい場合が多いです。
ただし、廉価品の中には、火の粉が多く飛び、衣服に穴が空くケースもあるので、注意が必要です。
オガ炭:40〜50分
一方、圧縮成形されたオガ炭は、着火が極端に難しいのが特徴。特にチャコールスターターを使用しない場合は苦労します。
しかし、高火力が長時間持続し、なんと2〜3時間は持ちます。
お肉の焼き上がりがまったく違い、火持ちも良いので、街中の焼肉店でよく見かけます。
大人数でのバーベキューや、長時間滞在するキャンプにおすすめ。
特にキャンプでは、BBQのあとにおき火でローストビーフを焼いたり、じっくりダッチオーブン料理をしたり、寒い季節にはストーブ代わりになったりと(※)、使い道が幅広いメリットがあります。
※チャコールスターターに入れたまま燃焼させることで、遠赤外線と輻射熱を存分に活かした暖房器具になります。ただし、テント内など密閉された場所では使用しないでください。一酸化炭素中毒で、致命的な事故になり得ます
おすすめのチャコールスターター
1. チャコールスターター|コールマン
収納ケース付きで、リーズナブルな価格、機能性でも一歩リードしているのが、コールマンのチャコールスターターです。
他社製品との違いは、ガスバーナーでの着火用の穴が空いている点。
さらに耐久性の高いステンレス製で、欠点らしい欠点は見当たりません。
チャコスタII|ユニフレーム
三角形の形状が特徴的なのが、ユニフレームのチャコールスターター「チャコスタII」です。
こちらも耐久性の高いステンレス製で、品質は文句なし。
ガスバーナー用の穴があいていない以外、特に機能面でのマイナスはありません。デザインが好みなら「チャコスタⅡ」を選ぶのもアリです。
バーベキュー用 折りたたみ 火おこし器 炭焼き名人|キャプテンスタッグ
キャプテンスタッグの「バーベキュー用 折りたたみ 火おこし器 炭焼き名人」。五角形のような、独特の形状をしています。
¥1,000台で購入できる安価さが魅力。ただしスチール製で錆びやすい点は注意。
とりあえず1回バーベキューをする予定しかないのであれば、こちらがおすすめ。
逆に、長く使い続けたいのであれば、ステンレス製のコールマン、ユニフレームのチャコールスターター購入がベターです。
サイズは2種類展開で、一回り小さいサイズが販売されています。
コールマン製、ユニフレーム製と同等の大きさなのは「火起こし器大」です。