子どもをアウトドアに連れ出したいのに、テントを設営する自信がないパパ・ママに、ロゴスから強い味方「エアマジックテントシリーズ」が登場しました。
スタンディングテープを、地面にペグで固定したあと、ポンプで空気を入れるだけで、2ルームテントが自立。
エアマジックテントシリーズから、2ルームテントの「エアマジック PANELドーム L-AH」を、株式会社ロゴスコーポレーションよりお借りして、実際に設営してみましたので、徹底レビューします。
エアマジックテントの収納時の大きさはローチェア程度
「エアマジック PANELドーム L-AH」は、家族4人にぴったりサイズの、2ルームテントです。
総重量は、約15.4kgと、2ルームテントならではの重さがありますが、収納時は約66×44×34cmと、意外と小ぶり。
ローチェアと並べてみると、そのコンパクトさがよくわかります。
空気を入れやすい、大きなポンプ付き
これだけコンパクトな中に、フライシート(テント本体)と、インナーテント、ペグとポール類、そしてエアポンプが入っています。
エアポンプは、私たちがよく目にする、自転車用空気入れとは、まったくの別物。
ストロークが大きいため、空気を入れるのがとても楽です。
また、大きなボディながら、非常に軽く、取り回しにも苦労しません。
エアマジックテント、実際のところどうなの?設営してみた
エアマジックテント設営の手順
設営・取扱説明書は、収納袋の内側についています。
- フライシート(本体)のスタンディングテープを、ペグで地面に固定(2箇所)
- エアポンプでチューブを膨らませる(3箇所)
- テントが自立したら、ペグで地面に固定(10箇所)
- テントフレームとサブフレームを装着
- さらにテントをペグで地面に固定(12箇所)
という手順を踏みます。
自立するまでは5分、設営完了までは30分程度
実際に設営してみましたが、エアーポンプでの空気の注入は、本当にあっという間です。
それほど力もいりませんし、思ったよりも早く満タンになるため、女性でも問題なく作業できるはずです(エアーポンプの仕組みで、一定以上の空気圧は入らないようになっており、入れすぎて破裂させる心配もありません)。
手順3に入る手前、テントが自立するまでの段階は、慣れれば5分程度。
全体をすべてペグで固定して、設営完了するまでは、(ペグ打ちは一般的なテントとまったく同じですので)30分くらいはかかるでしょうか。
Q. エアマジックテントは本当にビギナーでも設営できる?
2ルームテントとしては超簡単!
仕組みさえわかれば、本当にあっという間に設営できてしまう、「エアマジック PANELドーム L-AH」。
私は、年間30泊ほどしている、2ルームテントユーザーですが、経験から評価すると、
- 作業工程の少なさ
- 軽量さ
の恩恵がとても大きく、設営の労力は、本当に少なく感じます。
説明書は必ず読んで、仕組みを理解しよう
とはいえ、1つだけウィークポイントがあり、ドームテントやティピーテントとは違い、形状がやや複雑です。
収納袋から出して、フライシートを広げても、どこがどうなっているのか、ビギナーの大半は把握しにくいでしょう。
また、形状の複雑さは、撤収時にも問題になります。
チューブの空気を抜いて、潰すまでは、驚くほど簡単なのですが、いざ畳もうとすると、どこをどう畳んでいいのやら、迷うはずです。
ポップアップテントのように、ぶっつけ本番で、説明書も何も見ずに設営できるわけではありません。
どんなテントでも当たり前と言えば当たり前ですが、第一に、設営・取扱説明書(収納袋の内側に付いています)をしっかり確認しながら、設営を進める必要があります。
事前練習がおすすめ
第二の対策としては、近所でデイキャンプ等を行い、本格的に使用する前に、気軽に練習してみるのが、とても有効です。
特に、撤収時、畳んで収納袋にしまう練習は、「渋滞する前に早く帰らなきゃ」と焦っているときでなく、心に充分に余裕があるときにやっておくのが、お勧めです。
ドーム型の「エアマジックドームM-AH」ならシンプル
なお、今回ご紹介している「エアマジック PANELドーム L-AH」ではなく、もっと小型な「エアマジックドームM-AH」(ドームテント)であれば、シンプルな形状である分、設営は飛躍的に簡単になるはずです。
心配な方は、こちらを選択肢にしてもいいでしょう。
https://www.youtube.com/embed/atg77nh9jaE?rel=0
エアマジックテントの快適さは「◎」二重丸!
肝心の居住性能ですが、とても快適です。
2ルームテントの要となる、リビングスペースは、横幅約310cm(入口付近は約180cm)× 奥行き約265cm。
テーブルとチェアを設置して、ちょうど4人家族にぴったりなイメージ。
さらに、パネルシステムで、雨天時も有効活用できるキャノピーが付きますので、小型キッチンも設営できます。
こぢんまりとはしていますが、サイドを開け放つことで、開放感も得られます。
ベンチレーションも工夫され、たくさんの通風箇所を作ることができますので、木陰への設営であれば、夏場でも使いやすいでしょう。
寝室スペースは大人4人OKの余裕
吊り下げ式のインナーテントにも、工夫がいっぱい。
前面に、小物が入れられるポケットがあって便利なほか、天井からぶら下げる、簡易間仕切りで、ちょっとしたプライベート空間も作れます。
寝室スペースは、横幅約280cmと、大人4名が余裕を持って寝転べるサイズ。
親子での利用であれば、一部を荷物置き場にしても、充分過ぎるほどの広さがあります。
エアマジックテントは思いのほか頑丈!風雨も問題なし
耐水圧は、2,000mm(フロア3,000mm)と、ハイエンド品には劣りますが、テントとして、必要充分な水準。
むしろ、過剰な性能を持たせていない(薄い生地を使用している)恩恵で、軽量・コンパクトとなり、2ルームテント特有の取り回しの大変さがありません。
テントの骨組みとなる、エアチューブも、思いのほか頑丈です。
もろさを一切感じさせなかったのは、ちょっとした驚きでした。
きちんとペグダウンしていれば、常識的な範囲の風雨であれば、まったく問題ないでしょう。
エアマジックテントのコストパフォーマンスは?
新商品で、耐久性が不明ですが、多くの方が心配するであろうエアチューブに関しては、想像以上にしっかりしており、個人的には安心できました。
むしろ、穴をあけようとしても、ちょっとやそっとでは破れてくれないだろう、と思わせるほどです(どちらかと言えば、注入口のパーツ周辺のほうが、トラブルの可能性があるかもしれません。が、こちらも「ちゃち」という印象は受けません)。
通常の使用状況で、5年以上は問題なくもつと仮定して話を進めますが、税込 ¥139,329という価格は、
コールマンの2ルームテント「ウェザーマスター(R)ワイド2ルーム コーチ」(税込 ¥140,400)
あるいは、
スノーピークの2ルームシェルター「トルテュ ライト」(税込 ¥138,240)
と同水準です。
使用している素材と、価格のみで考える、コストパフォーマンスで言えば、「ウェザーマスター(R)ワイド2ルーム コーチ」が圧倒的。
スノーピークのスタイリッシュさが好きなら、「トルテュ ライト」。
いやいや、そこまで大型でなくていい、家族にとって必要最小限の広さがあって、2ルームテントとは思えない取り回しの楽さのほうがメリットです、というのであれば、「エアマジック PANELドーム L-AH」も、充分に選択肢にのぼるでしょう。
設営の手順の少なさは、文句なしに「エアマジック PANELドーム L-AH」が、No.1です。
また、
- エアー注入式構造のテントは、国内ではロゴスしか販売していない
- 新商品なので使っている人が極めて少ない
という個性も、キャンプ場で目立ち、人によっては購入動機になりそうです。
定価 : ¥129,000(税別)
総重量 :(約)15.4kg
組立サイズ :(約)475×310×210cm
インナーサイズ :(約)280×210×185cm
収納サイズ :(約)66×44×34cm
主素材 :
[フレーム]TPU、7001ジュラルミン
[フライシート]難燃性68Dポリエステルタフタ(耐水圧2000mm撥水加工、UV-CUT加工)
[インナーシート]ポリエステル(ブリーザブル撥水加工)
[フロアシート]210Dポリエステルオックスフォード(耐水圧3000mm)
[メッシュ]ポリエステル