コンテンツへスキップ
ホーム » 家族で行く関東近郊おすすめキャンプ場厳選4

家族で行く関東近郊おすすめキャンプ場厳選4

おすすめのキャンプ場は?子ども一緒にキャンプに行くなら、どんなキャンプ場を選べばいい?

のべ約1,000名のファミリーキャンプ引率経験から、親子キャンプでのキャンプ場の選び方と、関東近郊のおすすめキャンプ場を紹介。

親子キャンプのプロが教える、おすすめキャンプ場4選

成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場

住所:千葉県成田市名木730

5段階評価

アクセス:5 ★★★★★

自然の豊かさ:2 ★★☆☆☆

レンタル充実度:4 ★★★★☆

施設の充実度:5 ★★★★★

アクティビティ:5 ★★★★★

特長

千葉県成田市という立地で、首都圏からのアクセスが抜群に良いのが最大のメリットです。広い芝生のサイトが気持ちよく、のびのびとキャンプができます。

また、9時半にチェックインして、翌日17時までのチェックアウトと、正味の利用時間がこれだけ長いキャンプ場は珍しく、1泊でも思う存分キャンプを満喫できます(GWなど一部ハイシーズンは除く)。

手ぶらでキャンプができるレンタルセットがあり、ラインナップは必要十分な水準。

トイレもキャンプ場としては清潔です。

温泉がないのは残念ではあるものの、コインシャワーがあり、汗を流すことはできます。

水場では一部からお湯も出るほか、全天候型の屋根付きのかまど棟もあって、雨天でも問題なし。

サイトの一部(A〜C)には電源も付いており、たとえば肌寒い季節にホットカーペットを持ち込んで暖をとれるなど、便利です。

成田ゆめ牧場に徒歩で遊びに行けるため、アクティビティに困らないのも、子ども連れには嬉しい場合が多いでしょう。キャンプ滞在中に成田ゆめ牧場に入園し放題の格安チケットも購入できます。

短所

本格的な大自然の中にあるキャンプ場に比べると、自然の豊かさではいま一歩。

大人気なため人が多く、土日を中心に予約がすぐに埋まってしまうのも、マイナスポイントです。

総評

何と言っても首都圏から近いため気軽に利用でき、滞在時間を長くできる点が魅力です。

まずは子どもをキャンプに連れ出してみたい、というビギナーファミリーには、好条件が揃っているキャンプ場。

予約が取りにくいので、希望する日の2ヶ月前の1日「成田ゆめ牧場の開園時間」に、急いで予約しましょう。

津南キャンプ場|無印良品キャンプ場

住所:新潟県中魚沼郡津南町上郷寺石

5段階評価

アクセス:1 ★☆☆☆☆

自然の豊かさ:5 ★★★★★

レンタル充実度:5 ★★★★★

施設の充実度:3 ★★★☆☆

アクティビティ:5 ★★★★★

特長

特別豪雪地帯・津南町の大自然に抱かれた、全国的に見ても屈指の自然派キャンプ場です。

雪が融け春が来ると植物が一気に生い茂り、昆虫や小動物の気配も非常に濃く、生きものの世界に人間がお邪魔する、という感覚になるほど。

レンタル品は、OGAWA製品とスノーピーク製品で、こだわりあるラインナップ。食材さえ持ち込めば、手ぶらでキャンプができるほど充実しています。

施設は、無印良品らしく、環境保護に配慮して必要最低限。センターハウスでは、無印良品のお馴染みの食品類なども購入できます。

豊かな自然を活かした、アウトドア教室や、家族体験プログラムが様々に用意されており、津南を満喫するならぜひ申し込みたいところです。

短所

首都圏からの遠さが最大のネック。高速道路のインターを降りてから、一般道を走る距離もあり、終盤は狭い山道になり、運転あまり得意でない方にはハードルが高いでしょう。

また、自然が豊かすぎて、生き物の気配が非常に濃く、家族の誰かしらが虫などを極度に苦手としている場合、心を落ち着けて滞在できないかもしれません。

無印良品のキャンプ場だからカジュアルに楽しめるんだろう、などと思っていると、度肝を抜かれるので、注意しましょう。

総評

子どもを、本物の自然の中に連れ出したいなら、これ以上の環境はない、というくらいの最高のキャンプ場です。

津南ポークや、まいたけ、新潟のお米・地酒など、食の楽しみも豊富。

すべては「本物の自然を求めているか」次第なので、家族と相談してみてください。

スノーピーク白河高原キャンプフィールド(「エンゼルフォレスト白河高原」内)

住所:福島県岩瀬郡天栄村羽鳥湖高原

5段階評価

アクセス:2 ★★☆☆☆

自然の豊かさ:4 ★★★★☆

レンタル充実度:5 ★★★★★

施設の充実度:5 ★★★★★

アクティビティ:4 ★★★★☆

特長

気持ちのよい自然がある、羽鳥湖高原にある「エンゼルフォレスト白河高原」内にあるキャンプ場。

以前はコールマンキャンプグラウンドとして運営されていましたが、エリアの運営元が変わり、キャンプメーカーもスノーピークが参入。2023年7月に「スノーピーク白河高原キャンプフィールド」がオープンしています。

最大の特長は、施設の充実度。すべての区画サイトにAC電源が用意されているほか、レストラン等の飲食店、「エンゼルフォレスト白河高原」の運営でコテージやグランピングが豊富にあります。

また、アルカリ性で美肌効果の高い天然温泉「彩光の湯」、屋内プール、庭園露天風呂「ガーデンスパ」が隣接しており、入り放題なのも嬉しいところ。

水場では、お湯が出て、コインランドリーまであるなど、至れり尽くせり。マウンテンバイク、フィッシング、カナディアンカヌー、ディスクゴルフ、テニスなどのアクティビティも楽しめます。

短所

福島県天栄村にあり、首都圏からはかなり距離があります。

ただ、終盤は山道になるものの、東北自動車道「白河」ICから30分ほどで到着できるので、アクセスは不便なほうではありません。

総評

自然豊かで、良くも悪くも、施設が整い過ぎるほどに整ったキャンプ場です。

津南キャンプ場ほどの濃密な自然の中でのキャンプはちょっと……という方には、高レベルでバランスが取れていて、おすすめ。

テント設営不要のコテージプランや、グランピングプランもあるので、お試しデビューにもいいでしょう。

森と星空のキャンプヴィレッジ|ツインリンクもてぎ

住所:栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1

5段階評価

アクセス:4 ★★★★☆

自然の豊かさ:3 ★★★☆☆

レンタル充実度:4 ★★★★☆

施設の充実度:4 ★★★★☆

アクティビティ:5 ★★★★★

特長

成田ゆめ牧場につぐ、東京からの距離の近さが魅力です。

最大の特長は、ベルテント、ロータステントでのグランピングや、エアコン完備のログキャビンが充実している点です。

隣接するホテルツインリンクの「のぞみの湯」にも入浴できます。

アクティビティが豊富で、エリア内にある「ハローウッズの森」や「森感覚アスレチック DOKIDOKI」「迷宮森殿 ITADAKI」などで、1日中遊び回れます。

短所

キャンプ場としてバランスは取れていますが、グランピングやアクティビティ以外に突出した何かがあるわけではありません。

「のぞみの湯」も温泉ではないのが少し残念なポイント。

総評

「成田ゆめ牧場」よりも自然豊かで、「エンゼルフォレスト那須白河」よりも近いキャンプ場を探すのであれば、候補に上がってきます。

逆に、グランピングが目的であれば、アクセス良さもあり、真っ先に考えてもいいでしょう。

子連れでのキャンプ場選び3つのポイント

①距離(自宅からの移動時間)

キャンプは、荷物の多さや、キャンプ場の立地の事情から、車でのアクセスとなるケースが大半です。

自宅から距離があり、高速道路の渋滞等で移動に時間が掛かってしまうと、そのあいだ、子どもはずっと、チャイルドシートにくくりつけられっぱなしになります。

子どもが車に慣れていたとしても、2時間や3時間、あるいはそれ以上の移動となると、大人でも疲労困憊してしまいます。

せっかく苦労して、遠くのキャンプ場へ連れていっても、疲れてしまって遊べなかったり、機嫌が悪かったりすれば、楽しい思い出になりません。

子どものタイプや、成長度合いを見て、判断する必要があります。

②トイレの清潔さ

キャンプでは、大半を自分で設営したサイト内(テントの中やタープの下)で過ごすため、キャンプ場の設備のせいで楽しめなかった、あるいはどうしても我慢がならない、という状況は、それほど多くありません。

唯一、大きな影響となりやすいのが、トイレです。

近年のキャンプ場は、トイレ清掃に力を入れるところが多いですが、念のため口コミを確認するほうがいいでしょう。

清潔でない、というだけでなく、虫がたくさんいて落ち着けない、などというケースもあります。

慣れない子どもがびっくりしてしまって、トイレに行けなくなる場合もあります。

③何を求めるか?

キャンプ場は、それぞれ様々な性格を持っていて、長所や短所が異なります。

すなわち、キャンプ場を選ぶ前に、自分たちがどのような環境を求めているのかを、明確にしておく必要があります。

自然の豊かさ

キャンプ場は、自然をなるべくそのまま活かそうとする方針のキャンプ場と、可能な限り人工的に居心地を整えようとする思想のキャンプ場に分かれます。

自然を活かすキャンプ場は、自然の中にいる感覚を得やすいですが、あまりに濃すぎる自然は、虫が多すぎるなど、苦手な人にとっては過ごしにくい環境にもなり得ます。

また、後者をとことん突き詰めたものは、昨今流行のグランピングです。

あまりに人の手が入りすぎていると、キャンプという感覚は薄れ、リゾートホテルにいるのと大差なくなります。

設備

レンタル品のラインナップや、設備・施設の整い具合も、キャンプ場によって大きくことなります。

「テントをレンタルしたい」「コテージに泊まりたい」「きれいなキッチンやトイレが使いたい」という場合には、意識して探す必要があります。

サービス

子ども向けや、家族連れ向けのサービスに力を入れるかどうかも、キャンプ場によって様々です。

手ぶらでキャンプに行けるプランや、親子向けアウトドア教室、子どもが喜ぶが遊び場などがほしい、という場合には、やはりこれも意識して探します。

著者プロフィール

寄金 佳一親子キャンプ.com編集長
一般社団法人asobi基地ユニバーシティ 代表理事/asobi基地・関東 アウトドア部 部長/Webメディアディレクター/コンスタントに年間30泊のキャンプを始め、アウトドアフィールドで年間100日近くを過ごす。ファミリー&子どもの引率経験は、のべ2,200名以上。二児の父。