「はじめての親子キャンプ教室」に参加いただいた、二児の母・宮武さおりさんの感想を紹介します。
実施時期/2016年8月
場所/静岡県裾野市「十里木キャンプ場」
“前のめり” にも関わらず、高いハードル
教育方針、親の役目について、日頃から夫婦で話し合っています。
親の役割は、「子が成人するまでに、自分で自分のことをできるようにする、自分で生き延びる力・生活する力をつけるサポートをすること」だと思っています。
昨今、地震や台風など天災が続いている一方、 便利すぎる日常生活になれている子どもが、いざという時に適応できないのでは?と。
非常時に親が常にそばにいてやれるわけではないし、小さい時からキャンプなどで慣れさせる必要性があると考えていました。
それでも、自分たち家族だけでは、実際に行動に移せなかった理由は、3つあります。
1. わからないことだらけ
今まで、キャンプ経験がなく、わからないことだらけでした。
- どこから情報を集めればいいか?
- 何から始めればいいのか?
- 何を購入する必要があって、何をレンタルで済ませればいいか?
- キャンプ場はどうやって選べばいいか?
共働きで、時間が限られているので、「ここに全部書いてある」 というWebサイトがあれば便利なのですが、そもそも、Webサイトを探しにいく暇がないんです。
また、こうした状況ですので、きっかけも掴めませんでした。
2. 他家族に迷惑を掛ける不安
初心者が、単独でキャンプを始めるのは、ハードル高く、きっとグダグダになってしまうだろうと不安でした。
かと言って、他家族とご一緒して、迷惑をかけるのも不安です。
2つの気持ちがせめぎ合って、なかなか思い切れませんでした。
3. 子どもの安全や、快適さ、トラブルなど
子どもがまだ未就学児ですので、
- 何歳からキャンプに行けるのか?
- 行ったところで楽しめるのか?
- テントで眠ってくれるのか?
- アレルギーがあるが大丈夫か?
- 雨が降るかもしれない
- 体調不良でドタキャンになるかもしれない
などなど、考え出すと面倒になってしまっていました。
「自分たちでキャンプをするイメージがつきました」
「はじめての親子キャンプ教室」では、テントの設営から、遊び、炊事、撤収まで、キャンプの流れを実際に体験できます。
おかげで、次回、自分たちで行くときに、どのような段取りが必要なのか、イメージがつきました。
何を購入したほうが良く、何はレンタルでも良さそうで、食事は何を作って、という組み立てが自分たちでできそうです。
事前に質問できる&現地で実物を見て触れる
子育て中のキャンプマスター寄金さんの存在が、絶大な安心感でした。
事前に必要なものがアナウンスされてくる、 お聞きすれば答えてくださるなど、わからないことがあっても、事前に解消できます。
また、 実際にキャンプ道具を使っているところを見られたり、使えたりするのも、大きなメリットです。
「はじめての親子キャンプ教室」実施中は、ポイントポイントで、道具の説明をしてくださったり、オススメ情報をお聞きできたので、その後の購入行動に直結しました。
料理へのアドバイスも的確で、 料理好きの夫は、メニューの考え方や、段取りなど、非常に参考になったそうです。
キャンプ場を選べるように
「はじめての親子キャンプ教室」で、おすすめキャンプ場の一つ、十里木キャンプ場を利用しましたが、実際に体験したことにより、キャンプ場の判断基準ができたのは、大きな収穫です。
値段、設備、子が遊べる場所、レンタルの充実度、 他環境など、口コミを見て自分で判断して、選べるようになりました。
友人家族との参加で、迷惑をかける心配が減少
「はじめての親子キャンプ教室」への参加を決めたのは、気心知れた方からの声掛けが大きかったです。
友人・知人ファミリーとの参加で、家族構成もわかっていたので、うちの子が一緒に遊べそうな同年齢の友達がいる。
それから、我が家だけが迷惑かける可能性が少ないということも、気が軽くなりました。
加えて、実際に参加してみて、迷惑と思うのは、大人の価値観だと改めて気づきました。
子どもはどんな状況でも、遊んで、楽しんでいました。
子どもの専門家スタッフの存在が大きな安心
また、子どもを見守る共通認識があったことが、キャンプ場で過ごすうえで、大きかったと感じました。
※編注「はじめての親子キャンプ教室」では、集合時のオリエンテーションで、子どもたち、お父さんお母さんそれぞれに、以下のような内容をお話しています。
■子どもたちに向けて、安全面のお約束
- 「はじめての親子キャンプ教室」では、やりたいことは何でもやってOK
- ただし、安全のため、3つの約束(一人で遠くに行かない、ロープでは遊ばない、火はパパママと一緒に)だけは守ってね
■お父さんお母さん向けて、楽しい家族キャンプにする3つのポイント
- イライラが大敵!スケジュールに余裕を持ち、臨機応変に
- 子どもの「やりたい!」をどうしたら実現させてあげられるかを考える
- うまくやろうとがんばり過ぎない、夫婦でお互いに求めすぎない
なにより、子どもの専門家スタッフの存在が、大きな安心でした。
また、ベビーシッターや保育士など、プロの子どもへの接し方は、勉強になることばかりでした(感謝、感謝です)。
宮武さおり